むねこのICTスペース

「日本の世界遺産」「国宝・史跡・名勝」「日帰り温泉」を巡る、旅ブログを主に綴っています。

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北勢 桑名市 九華公園の花菖蒲

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九華(きゅうか)公園は、三重県桑名市吉之丸にあった、桑名城の本丸跡と二之丸跡に整備された公園です。
桑名城は、慶長6年(1601)初代藩主本多忠勝によって着手され、約30年間かけて建立された水城です。

桑名城は、その形から別名「扇(おうぎ)城」と呼ばれ、中国に「九華扇」という扇があり、江戸時代に「九華」を「くわな」と読ませ扇城とかけていたところから、公園名が付けられたそうです。
現在の九華公園は8.65haあり、桜・つつじ・花菖蒲などの名所となっています。
ちなみに、三重県の県花は、花菖蒲(ハナショウブ)です。

野花菖蒲(原種)

桑名城は、揖斐川を利用した水城で、堀が4重に巡らされていました。
水城の特徴を利用して、藩主は城内から船に乗って舟入門を通り、七里の渡で御座船に乗り換えました。
七里の渡は、東海道五十三次で知られる宮宿(愛知県名古屋市熱田区)から桑名宿(三重県桑名市)までの海上の渡しで、移動距離が7里であったことに由来します。

九華公園は、国道1号線(東海道)と国道23号線(名四国道)の間にあり、揖斐川がすぐ近くに流れていますが、5km程下流はもう伊勢湾です。
七里の渡は、天候の悪化などにより、海難事故がしばしば発生する東海道の難所の一つだったそうです。

つづきを読むからは、フォトギャラリー9枚です。
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2012年6月14日 at 2:17 午前

姫路城 千姫ぼたん園 2012.4

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ゴールデンウィーク前半、姫路に帰省しました。
ポンちゃんがこの春に転勤し、カレンダー通りの勤務になったので…
今回は、3日間とたっぷり時間があり…
一人で、朝・夕と姫路市内を散策しました(^_^;)

姫路城大天守は、2009年~2015年まで保存修理工事が行われ、メッシュシートで覆われています。
この日は、天守閣には入城せずに、大手門前の護国神社~三の丸広場~播磨国総社を散策しました。

姫路城 三の丸広場から

「千姫ぼたん園」は、千姫の義父・本多忠政の居館があった姫路城三の丸の高台(西の丸側)にあります。
例年4月下旬~5月上旬に牡丹の花の見ごろを迎えます。
2012年4月29日の時点で、「千姫ぼたん園」の牡丹は咲いていました(*^_^*)。

つづきを読むからはフォトギャラリー9枚です。
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Written by むねこ

2012年5月2日 at 5:01 午後

姫路城 2011.12

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今年も義父の命日に姫路帰省し、姫路城を見に行きました。
姫路城大天守は、2009年~2015年まで保存修理工事が行われています。

2011.12の姫路城天守の様子です。
大天守を覆う素屋根は鉄骨トラス構造で、備前丸からの高さは約52.5mで13階建てのビルの高さに相当します。
素屋根の壁面には約800枚ものメッシュシートを取り付けているそうです。

三の丸広場から撮影しました。

☆ちなみに、工事前の姫路城はこちらで記事にしています↓
姫路城(世界遺産・国宝)2008.12

◇姫路城
兵庫県姫路市本町68番地 TEL079-285-1146 【休】12/29.30
入城時間:9:00~16:00(閉門17:00)、4/25~8/31は9:00~17:00予定(閉門18:00)
入場料:一般400円
アクセス:JR山陽本線・山陽電鉄「姫路駅」から徒歩15分

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2011年12月31日 at 8:17 午後

岐阜市金華山・岐阜城

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前の記事」は、尾張(愛知県)の「犬山城」でした。
今回は、美濃(岐阜県)の「岐阜城」です。

犬山城(犬山市)から北西の方向に、岐阜城(岐阜市)があります。
長良川の南岸にある、標高329mの「金華山」の山頂に天守閣が建っていました。
(現在の天守閣は、昭和31年に復元されたものです。)

天守閣

岐阜城は、1201年に鎌倉幕府執事二階堂行政により、はじめて砦が築かれたといわれています。
戦国時代には、斎藤道三・織田信長の居城であったことで有名です。

岐阜城は、かつて「稲葉山城」と称していました。地名も「美濃国井之口」でした。
1567年、織田信長がこの稲葉山城を攻略し、以前の縄張りを破却して、新たに造営したものが「岐阜城」です。
そして「稲葉山」を「金華山」、「井之口」を「岐阜」と改称し、天下統一の本拠地としました。

1600年、関ヶ原合戦の前哨戦の際、信長の孫 秀信が西軍に味方したため、東軍に攻め入られ落城し、天守閣・櫓等は加納城(岐阜駅の南)に移されました。
現在の城跡は、織田信長の時代の「岐阜城跡」として、国の史跡に指定されています。

続きを読むからは、フォトギャラリー9枚です。
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2011年11月9日 at 6:11 午前

カテゴリー: おでかけ(岐阜)

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尾張 犬山城下町 本町通り

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前の記事」(愛知県犬山市 犬山城)の続きです。
国宝指定四城の一つ「犬山城」は、 尾張(愛知県)と美濃(岐阜県)の国境、木曽川の南岸に天守閣が建っています。

犬山城下町は、江戸時代の風情が残る街並みです。
「本町通り」は、犬山城の正面通りで、町をにぎやかにするため呉服屋、酒屋などを多く配置して城下町の中心としたそうです。
町のあちらこちらには、犬山祭に使われる車山をおさめた車山蔵があります。
(曳山のこと…犬山では「車山」と標記して、「やま」と言い習わされています。)

行った日の、2011年10月23日(日)は、「秋の犬山お城まつり」が行われていました。
午前中に天守閣に登り、その後、お昼ご飯を食べようと、本町通りに居た時間に。
ちょうど「甲冑武者行列」が犬山城へ向けて通過して行きました。
戦国時代にタイムスリップしたような光景です。

行列の頃から、だんだん人が多くなり、犬山城前広場に集まってきました。
15:00頃から犬山城鉄砲隊による火縄銃演武もあるようでしたが…
今回は、天守閣が目的で、祭りがある事を知らずに来たので、時間まで待たずに帰りましたm(__)m。

◇国宝 犬山城(別名 白帝城)
愛知県犬山市犬山北古券65-2 TEL:0568-61-1711(犬山城管理事務所)
開館時間:9:00~16:30(閉門は17:00)
入場料:大人500円  小・中学生100円
【電車】名鉄「犬山駅」から徒歩約20分。
【車】名神高速道路・東名高速道路「小牧IC」から国道41号線・県道27号線経由で、約12km。

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2011年11月8日 at 12:47 午前

カテゴリー: おでかけ(愛知)

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愛知県犬山市 犬山城(国宝)

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犬山市は、愛知県北西部に位置します。
愛知県(尾張)と岐阜県(美濃)の国境には、木曽川が流れています。
その木曽川の南岸に、国宝指定四城の一つ犬山城が建っています。

犬山城 天守閣

犬山城は天文6年(1537)に織田信長の叔父にあたる織田与次郎信康によって造られました。
小牧長久手合戦(1584)の際には、豊臣秀吉は大阪から12万余の大軍を率いてこの城に入り、小牧山に陣をしいた徳川家康と戦いました。
江戸時代になり、尾張藩の付家老、成瀬隼人正正成が元和3年(1617)城主となってからは、成瀬家が代々受け継いで明治に至りました。

明治維新による廃藩置県のため、この城は愛知県所有となり、櫓や城門など天守閣を除く建物はほとんど取り壊されてしまいました。
明治24年の濃尾震災で天守閣の東南角の付櫓など、ひどく壊れましたので、それを修理する条件で再び成瀬家所有の城となりました。
その後、伊勢湾台風などでも被害をうけましたが、昭和36年から40年(1965)まで4年間をかけて解体修理をおこないました。
昭和10年(1935)国宝に、昭和27年規制改正にともない改めて国宝に指定されました。

望楼型の独立天守で、外観三層の高さ19m(内部4階、石垣の中2階付)です。
平成16年4月、財団法人 「犬山城白帝文庫」が設立され、城の所有は個人から財団法人になりました。

続きを読むからは、フォトギャラリー(8枚)です。
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2011年11月5日 at 12:59 午前

カテゴリー: おでかけ(愛知)

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福井市 北の庄城跡と福井城跡

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前の記事」(越前丸岡城)のつづきです。
福井県福井市の「北の庄城」は、柴田勝家が築いた城です。

織田信長は、一向一揆を壊滅させた直後の天正3年(1575)8月に越前49万石を柴田勝家に与えました。
勝家は足羽川と吉野川との合流点に北の庄城を構築し、まちづくりにも創意を施し、城下の繁栄のために「一乗谷」から社寺・民家等を北の庄へ移転させるなどに努め、今日の福井市の基礎を築きます。

かつての城は、9層の天守閣がそびえる壮大なスケールだったと書簡の中にあり、天正11年(1583)に豊臣秀吉によって落城。
現在は、北の庄城の跡地を整備した公園にし、柴田神社や勝家・お市などの像があります。
柴田神社付近が本丸であったと伝えられています。

「福井城」は、北の庄城の跡地に、徳川家康の二男・結城秀康(初代福井藩主)が築いた城です。
結城秀康は、68万石で北の庄に入封、1601年より築城を開始します。
1604年に秀康が松平氏を名乗ることを許され、慶長11年(1606)に約6年の歳月をかけて城を築城。
以降、約270年間17代にわたり、越前松平家の繁栄が続きます。
第3代藩主松平忠昌によって、「北の庄」から「福居」に改名されたそうです。

築城当時は4層5重の天守閣と三重の堀をもっていたと言われますが、寛文9年(1669)の大火で焼失した跡は再建されなかったそうです。
現在では石垣と堀の一部だけが残されていて、本丸跡には福井県庁が建っています。

北の庄城跡(柴田神社)は、JR福井駅から徒歩で約5分の場所にあります。
このあたりは、「福井城」の三の丸跡の南に位置し、ビル街の中に神社と公園があります。
遺構からは、この場所に「あったのであろう…」と想像するしかない…感じでした。
でも、ここは山城ではなかったのですねぇ。

福井城本丸跡は、前を通っただけで、次に「養浩館庭園(旧御泉水屋敷)」へ行きました。
○養浩館庭園(旧御泉水屋敷)については「次の記事」にします。

◇「北の庄城跡・柴田神社」(柴田勝家が築いた北の庄城)
福井市中央1-21-17
交通:JR北陸本線「福井駅」から徒歩約5分。
(福井城本丸跡から南西へ徒歩約8分)

◇「福井城跡」(結城秀康が築いた北の庄城)
福井市大手3-17-1
交通:JR北陸本線「福井駅」から徒歩約5分。

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2011年10月19日 at 1:00 午後

カテゴリー: おでかけ(福井)

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坂井市 越前丸岡城(重文)

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福井県のつづきです。
大野市(越前おおの)から坂井市の「越前丸岡城」へ移動しました。
越前丸岡城は、別名・霞ヶ城ともいい、天守は国の重要文化財です。

天正4年(1576)、織田信長の命により一向一揆の備えとして柴田勝家が甥の柴田勝豊に築かせた城。
全国に現存する12の天守閣の中で、最古の建築様式を有しています。
戦国時代の城らしく、天守閣内部には「石落とし」や「狭間」などの敵に対する備えがあり、ふもとから約35mにある最上階の望楼からは、坂井平野を一望できます。

天守閣(重文)

初代城主の柴田勝豊は、天正10年(1582)の本能寺の変の後の「清州会議」で、柴田勝家の所領となった近江の長浜城に移り、その後、羽柴(豊臣)秀吉方に付くことになります。
同年6月、柴田勝家はお市の方を北の庄城に迎え入れ、その翌年の4月、秀吉と覇権を争い、賤ヶ岳の合戦に突入しました。
丸岡城は、本多氏、有馬氏などが城主となり、江戸時代には丸岡藩の藩庁となります。

「続きを読む」からは、フォトギャラリー8枚です。
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2011年10月14日 at 10:36 午後

カテゴリー: おでかけ(福井)

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越前おおの まちなか散策

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朝夕が寒いくらいになり、すっかり秋になりましたねぇ。
久しぶりの投稿は、秋のまちなか散策です。
福井県大野市(越前おおの)へ、越前そばの食べ歩きに行きました(^^♪

越前おおのは、北陸自動車道「福井IC」から国道158号線を東方向へ約25kmの位置にあります。
さらに、国道158号線を東方向へ約30km程行くと、九頭竜湖に至り、その先は、岐阜県郡上市の白鳥町です。
冬季は市全域が特別豪雪地帯に指定されるほどの所です。

以前記事にしました「一乗谷朝倉氏遺跡」は、福井市街と越前おおのの中間に位置します。
一乗谷城の戦いで、織田信長に敗れた朝倉義景は、越前おおのに逃げてきましたが、一族の朝倉景鏡の裏切りで、この地で最期を遂げました。
その後、1575年(天正3年)、織田信長の家臣だった金森長近が、越前大野郡に所領を与えられ、大野城を築城します。
歴代城主は替わりながらも、明治まで大野藩の藩庁が置かれました。

現在の越前おおのは、金森長近が京の都に模して整えた城下町のすがたを残し、市内には湧水地が点在します。
飛騨高山を思わすような「七間通り」、京都を思わすような「寺町通り」など、まちなか散策をするのに楽しい所でした。

まず、「越前おおの結ステーション」に車を停めました。
越前大野城に登るには、ここがスタート地点になります。
現在の越前大野城は、昭和に復元されたもので、城内には歴代城主の遺品を展示しています。
今回は、城には登りませんでしたが、城周辺があまりにもきれいに整備され、観光地化されていたので驚きました。
でも、飛騨高山ほど人が多くなく、のんびりと楽しむことが出来ました。

城下町散策は、七間通り→寺町通り→石灯籠通り→御清水→朝倉義景墓所と歩きました。途中、越前そばを食べたりしながら、ゆっくり半日程過ごすことが出来ました。
七間通りでは、午前中「七間朝市」も行われていますので、朝からの散策がお勧めです(*^_^*)。

○越前そば、御清水、朝倉義景墓所については、「次の記事」にしますね。

◇越前おおの結ステーション
福井県大野市明倫町3-37
【電車】JR越美北線「越前大野駅」から徒歩10分。
【車】北陸自動車道「福井IC」から国道158号線を東方向へ約25km。
駐車場あり(無料)

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2011年10月7日 at 7:34 午後

カテゴリー: おでかけ(福井)

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津市 伊勢上野城跡

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三連休、1日目(建国記念日)。天気、雪。
この日は、三重県津市河芸町上野にある「伊勢上野城跡」に行きました。
「伊勢上野城」は、NHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」の主人公のお江が0歳~7歳まで過ごした城です。

伊勢上野城は、織田信包(信長の弟)が安濃津城(のちの津城)の仮城として1570年に改修築城しました。
その後1580年に安濃津城が築城されると、信包は安濃津城へ移り、お市の方と三人姉妹も信包とともに安濃津城へ移りました。
(…ちなみに江は、お市の方が柴田勝家と再婚する9歳までを津で過ごした…)

インフルエンザから、約2週間…。
どこにも行かず、過去の写真を整理して、フォトアルバムを作っていました(^^ゞ。
そろそろ…外出したいなぁ…と思い、今年も「歴史街道 スタンプラリー」をすることにしました。(スタンプラリーの実施期間は2010年7月24日~2011年5月31日まで)

今年は、大河ドラマの影響か?津市に新しいスタンプ設置箇所が出来ていて…。
三重なら、雪による交通の影響が少ないだろう…。と思い行ってみることにしました。

「津城跡」の方は、近くに県庁があり、場所もわかりやすいのですが…。
「伊勢上野城跡」の方は、「歴史街道 スタンプラリー」で知りました。
近鉄名古屋線の「津駅」よりさらに北の「豊津上野駅」から徒歩約15分、「旧伊勢街道」沿いにあります。
車ですと、津インターから伊勢街道(国道23号線)を北進、「一色」交差点左折(イオンの手前)。
その先は、「江ちゃん」の幟を目印に行くと良いと思いますが、伊勢鉄道を越えると行き過ぎです。

近くに「イオンスーパーセンター津河芸ショッピングセンター」があり、駐車場から国道23号線を挟んで、やや北の向かいに高台(標高38m)が見えます…。
それが「伊勢上野城跡」です。

今は、「本城山青少年公園」となっていて、二の丸はアスレチック設備のある広場で、本丸北端の櫓台跡にはコンクリート製の展望台があります。
その展望台の2階の資料室でスタンプを貰います。

◇「本城山青少年公園(伊勢上野城跡)展望台資料室」
三重県津市河芸町上野(本城山)
資料室の営業時間:9時から16時30分まで。
休業日:月曜日・12月29日~1月3日。無料。
問い合わせ先:津市河芸総合支所地域振興課(059-244-1700)

◇津市観光協会のWebページです↓
http://www.tsukanko.jp/go_special/spot01.html

Written by むねこ

2011年2月12日 at 11:59 午前